桜宮高校の体罰について2016年になったので当時の在校生が説明してみる。

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皆様、もう春ですね。
今日は2012年冬桜宮高校での体罰からの悲しい事件について、
ほとぼりも冷めてきて話しやすくなったので、当時在学していた私の目線で、少し語っていこうかと思います。

(追記:たくさんのコメントありがとうございます。皆様もぜひ感じたことや、こう思う、ということを書いていってください)

事件の経緯

大阪の桜宮高校はスポーツの強豪校だが、2012年12月22日にバスケットボール部の顧問を務めていた男性教諭が同部キャプテンを務める2年男子生徒に体罰を与え、翌23日に生徒が自殺する事件が起きた。自殺した生徒は恒常的に体罰を受け、自殺前夜には30 – 40回殴られていた。その後の調査の結果、バスケットボール部以外の複数の部活動においても顧問による体罰と称する暴行や暴言が横行していた実態を、1月22日に橋下徹大阪市長が明らかにした。大阪市教育委員会が全校生徒に対して行った調査の結果、2つを除く全ての部活動で顧問による体罰と称する暴行や暴言が横行していた実態が明らかになっている。2011年にはバレーボール部顧問の男性教諭が体育館倉庫や更衣室で部員6名に対して約250回、平手打ちや体を蹴るなどの体罰を行っていた事が公益通報により発覚し、停職3か月の処分を受けている。この時、バスケ部顧問の教諭に関しても同様の通報があったが確認はされず、隠蔽された。大阪市教育委員会は、バスケットボール部の活動を無期限に停止すること、および校長の更迭を決定した。その後、バスケットボール部の顧問を務めていた元教諭は懲戒免職処分となった。2013年3月4日に元教諭は『ニュースウォッチ9』に出演した。2013年7月4日に元教諭は暴行と傷害の罪で大阪地検に在宅起訴された。当該元教諭は生徒の自殺から2週間後に生徒宅を訪問し、生徒の両親に桜宮高校で指導者として復帰したい旨の希望を伝えたが、拒否されている。
2013年9月26日、大阪地裁は元教諭に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

この生徒は私が3年生のときに1年生で入部してきた子でした。
お世辞抜きに大阪の中学ではトップクラス、入部時には話題になるような生徒でした。
性格も非常に人懐っこく、傲慢になるどころか常に謙虚で先輩にも好かれ,同期には頼れる仲間として信頼されていました。

では、どうしてこんな事件が起こってしまったのか。皆様が気になることを一つ一つ解説していこうと思います。

気になるところ① 本当に体罰はあったのか?

ありました。基本はビンタです。愛情があったかというと、そうは感じませんでした。
むしろ気合を入れるため、だとか、犬を調教するような叩き方であったと思います。

ただ、ここは卒業生の間でも、体罰を”自分たちのためだ”と思う人間と”すぐに手を出すなんておかしい”と思う人間に分かれています。

私は後者でした。理由は叩くという行為に先生自身が慣れていてしまい。本来なら体罰を行うべきでない状況でも、本能的に手を出すことが多かったからです。
たとえば、チームメイトがケガをして、ベンチから急いで救護にいった生徒を、運び方が悪いと殴る。とか
これは私の先輩がされているのを見ましたが、一生懸命助けようとする生徒にすることではありませんし、
どう考えても口より先に手が出ていましたね。

卒業生の多くは「あれは自分のためだ」という

これは私が不思議で止まないことです。
卒業生の多くはみな一堂に「あれは自分のためだった」というのです。
かくゆう私も、卒業時に優しく声をかけられたときはうるっときました。
でもよく考えたらオカシイ。それとこれとは別。
理不尽なことに変わりはないのです。

生徒規則「暴力はどんな理由があっても厳禁、即退学」ドヤァ

個人的に一番腹の立つことでした。生徒規則には「暴力はどんな理由があっても厳禁、即退学」と書いてあり
入学時はこれを担任教師や顧問に叩きこまれるんです。だけど自分たちは顧問に殴られる。担任もそれは知ってる。
だけど見てみぬふり、自分たちが暴力をふるえば退学。

これっておかしくないか????

私は異常に不愉快でした。なぜ大人だけ殴って私たちは殴れないのか。
先生は殴るくせに、殴りかえされたら退学にできる。
絶対的に安全な立場から暴力をふるうなんて、あまりにも卑怯だ。

あの教育の現場に関わってきた人間は、このことに関しては全員思い当たるふしがあるはず、もちろん言いにくい雰囲気もあったと思うが、こういう事件になる。
同じ轍は踏まないよう、反省してほしい。

あとちなみに、「教育委員会に言うなよ」もあった。
理由はそれで問題になって試合出れなくなったらどうするんだ。だった
馬鹿か

気になるところその② 辞めたらよかったじゃん

実はここまで書いてきたの体罰や環境については、意外と多くの学校や職場で起きている事だと思う。
体育系の色が濃い集団にいる方々からしたら
「そんなの当たり前、嫌なら死ぬ前に辞めればいい」と、思うことでしょう。
実際当時のニュースのコメントではそういった意見があふれていました。
でもここがこの4年間ずーーーーーーーーっと言いたかったことである。

そうじゃない、あの部活はやめられなかったんだ。と

原因その1 授業に部活がある。

これは案外メディアでは取り扱われない今回の事件の原因だ。
桜宮高校には「体育科」とスポーツ健康科学科」というものがあり
バスケ部員の9割以上はこの学科の者だった。
そして特徴的なのが、毎週1度、時間割の5・6時間目に「専門活動」という「部活」の時間があるのです。
これは「自分の所属する部活動に参加して技能を鍛える」というもので
まんま部活です。ただ部活の時間が前倒しになって長くなるだけです。

つまり、もし体育科やスポーツ健康科学科の人間が部活動を辞めてしまった場合
単位がとれずに「中退」することになります。裏ワザ的な方法として「違う部活に入部する」という方法もありましたが。
私の在学中に実行できた人は0でした。
理由1・やめようと思ったら所属顧問に止められる、移動先の顧問にも拒否される。
理由2・入学時からの洗脳による周囲のスポ魂が発動する「やめるなよ!あきらめるなよ!仲間だろ!」←あんまり殴られない生徒
理由3・スポーツ強豪校なので、移動先の部活のレベルに追いつけるのは、よほど才能がないと不可能

原因その2 周囲の応援

その1に続き、これも実際にあの学校に入学してみた人間しかわからない感覚であるが
桜宮高校バスケ部はとにかく”保護者の応援がアツい”
しかし複雑なことに最近の子は優しい。親に心配はかけまいと「体罰されている」なんてことは親には言わない。
だから保護者たちは、何の気なしに「真剣な監督」と「愛するわが子のチーム」を全力で応援してくださるのだ。

これが逆に、辞めるに辞められない、相談しずらい雰囲気をつくっていた。
最初に書いたが、この事件の子はすごく気が利いて優しいやつだった。
中学校から優秀で、兄も有名な選手で家族ぐるみで彼を大きな愛情で応援していた。
だからこそ、心配はかけまいと、相談できなかったのではないだろうか。

この気持ちがわかってくれる人がいると嬉しい。

原因その3 学校にも相談できない

スポーツの強豪校にありがちな話だ、体育科の教師のパワーが強すぎて、普通科の教師や校長教頭は全く持って役に立たない。
みな一様に「我関せず」の姿勢なのだ。誰一人として、あのおかしな雰囲気に物申す大人がいなかった。

だから私は橋下徹元市長の体育科の廃止については英断だった、と思っている。
あの「歴史」とか「伝統」というものに依存して、悪しき教育を助長していた学校の膿を出すには思い切った改革が絶対的に必要だった。

メディアの怖さ

ただし、あの学校は異常なことが多かったのは事実だが、私は同時にメディアの恐ろしさも垣間見た。
一時期ニュースになった「寮」についても、私がその寮に住んでいたのだが、
「酒を飲んでいた」とか
「女を連れ込んでいた」とか
「顧問がぼったくっていた」といったことがネットで溢れかえっていたが、すべて嘘だ。

女なんて出会うことはないし(年の休みは3日ほど)
酒なんかより睡眠時間とタンパク質が欲しかった。(それに顧問が定期的にチェックが来るので、見つかったらそれこそ殺されるから酒という考えが一切でなかった)

ぼったくっていたというのも、計算してみたがそんなことはない、家賃も食費も含めて数万円で、人数が少ない時期は赤字だったと思う。

もちろん、メディアが取り上げてくれた為に、その後理不尽な体罰が取り締まられるようになったり、救われた人間も多くなったのは事実だ。
ただ、ネットでの過剰な私刑が行われれば、反省すべき罪がうやむやになってしまう。
他に「こんなことあったって聞いたけど、事実?」というのがあればコメントでお願いします。

卒業生の怖さ

「先生は悪くない!」という洗脳されきった卒業生は、卒業時の体感でだが全体の約6割以上を占める、おまけに彼らは声が大きい特徴があるから
卒業生の発言の多くは先生を擁護するコメントになってしまう。(私が偏見でそう感じてしまっているのかもしれない)

しかし彼らにも理由があって、その要因として
・昔の先生しか知らない
・その生徒を知らない。(弱い生徒だと思っている)
・洗脳されてしまっている
・声の大きいほうに同調してしまう。
などが考えられるからです。

しかし、事実として、OB会から
「何十年も生徒のために土日を返上してくれた先生が、生活に困る!助けよう」
といった連絡がまわっていたときには
さすがに反吐が出た。
あほか、土日返上して一生懸命にやったら人を殺してもいいのか。
それに順序というものがある、死んだ彼の遺族にまずは支援しろよ。
なぜ最初に先生の援助なんだ。

つまり、この事件の勢力は
体罰を擁護する他人
体罰を批判する他人
先生を擁護する卒業生
先生を批判する卒業生
先生を擁護する在校生
先生を批判する在校生
桜宮高校を擁護する人
桜宮高校を批判する人

いろんな人のいろんな考えによって渾沌としてしまった、といえます。

二度とこのようなことが起こらないために

終わったことをあーだこーだ部外者が言うのは簡単です。
私がこの場を借りて、読んでくれた皆さんに伝えたいことは

・優しい奴ほど、しんどいって言わない。だから自ら死んでしまう人間が全て弱い人間とは限らない
・理不尽に人を傷つける人間が自分の過ちに自発的に気が付くことはない。だから、理不尽な事には反抗しよう。愚かな人間のために貴重な人生を無駄にするなんてもったいない。

以上になります。読んでくださりありがとうございました。

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29 件のコメント

  • こんにちは。
    私は現在、大学四年生で体育の教師を目指している者です。教育界で波紋を呼んだ事件も時間とともに風化されつつあるのが現状です。このような忘れてはいけない出来事を一生、記憶に根ざすためには筆者のような真実を知る人が感じた想いを語るべきだと考えています。そうすることで新たな事実や誤った事実に気づくことができ一層、理解が深まると思います。同時にやりきれない気持ちや遺憾を感じ体罰の残酷さを改めて認識できました。私もこれから教育者として生活する時、自分はもちろん行わないこととし他者の誤った指導を正す生徒の味方になれるよう精進したいと思いました。この記事に巡り合えたこと、筆者の体罰に対する識見に触れられたことに感謝いたします。

    • 石井様
      コメントありがとうございます。
      あなたのように正義感がある教育者の方に読んでいただけて、本当にこの記事を書いてよかったと思えます。ありがとうございます。
      また、石井様が「誤った指導」と表現していただいたこと、私は非常に共感するところでございます。というのも当時この事件が世の中で騒がれていた際は「体罰」だけがピックアップされ、”体罰が良いか悪いか”だけの論争になっていたように思います。でも違うんです、桜宮の事件は「体罰」が原因ではなく、「誤った指導」の一つに体罰があったということを多くの(ほとんど)方に、伝わっていなかったのです。
      彼は「体罰」に殺されたのではなく、「誤った指導」によって殺められたと思っています。(もちろん健康な精神は健康な肉体に宿る、というように、暴力は人の心も傷つける最低の行為と私は思っていますが)

      しかし、私はこうして記事を書くことができても、先生になって、苦しむ若い生徒を救うことはできません。「他者の誤った指導を正す生徒の味方になれるよう」という石井様の素晴らしい信念を、勝手ですが応援させてください。

      タニ

  • 自分は今桜宮高校に通っています
    顧問の先生にも厳しい言葉は言われますが叩かれたりしたことはなく、その言葉も自分たちを思っての事だと本当に思える先生です
    自分も専門科なので、書かれていたように部活が辞めにくい、辞められないというのはわかりますが辞めて別の部活に入った子もいて桜宮もいい方向に変わっていると思います
    洗脳は知らない間にされるから怖いですけど本当に体罰はうけたことありません

    • コメントありがとうございます。
      “辞めて別の部活に入った子もいて” これは素晴らしいですね。
      ”洗脳は知らない間にされるから” まったくもってその通りだと思います。

      ただ、部活も大事ですが、高校生活の目的が「三年間を部活に費やすこと」になっていませんか?本当にあなたのことを考えてくれる先生であれば、今現状のプレーに対してだけではなく、あなたが卒業してから、成人になってからのことも一緒に考えてくれるはずです。逆にそこを教えてくれない先生は、あなたのため、という建前で結局は自分がやりたいから熱心に指導しているだけだと思います。

  • 桜宮バスケ部の現役です。OBさんでしたら見に来てください。体罰がないだけで何も変わっていません。4年前から来た顧問は桜宮出身で体罰をしていた教師の教え子です。そんな血の濃い中で変わるはずはありません。
    女子は陰湿ないじめがあります。部活に来れなくなったり、不登校になったり、後輩を言葉でいじめます。伝統伝統と顧問は言います。桜宮出身の教師を集めているので結局変われないんだと思います。味方なんていません。

    • コメントありがとうございます。
      やっぱりあいかわらずなんですね。
      教師であれば、たとえ卒業生であっても、あの事件を通して「口だけの伝統」「暴力による強制」がどれほど愚かなことだったのか、深く反省し教育に活かしている方ばかりだと思っていました。もし教師の中で「いやいや、あれは偶然だって」なんて思っている輩がいたら、それは教師というより、人としてどうかと思いますね。

      ところで、女子バスケ部は大丈夫なんでしょうか?いままで部活だけ頑張っていたような子が不登校になってしまったら、新しい道を見つけるのもまた苦労しているのではないでしょうか?心配です。

      また、陰湿な環境を嫌う人間に味方がいない、というのもまずいですね。また同じ過ちを繰り返すような気がします。もしあまりにひどいようなら、私からもしかるべきところに連絡いたしますので、ご報告ください。

      決して自分を責めないように、学校内では自分が少数派かもしれませんが、目線を上げれば学外はあなたの味方だらけです。

  • 記事を読んで真相を知り、落涙しました。
    男子生徒の死には、部外者が口を挟めないほど複雑な要因が絡んでいたことを知りました。まだまだこれからの未熟な高校生には背負いきれないものがあって、死を選ばざるを得なかったと考えると、無念でなりません。
    その子が亡くなったと報道があった時、私も顧問から体罰を受けていました。報道を見て、ようやく自分が受けてきた体罰が愛情ではなかったことを知りました。
    この事件と私の体罰経験がきっかけで、現在は脱体罰にむけて研究を行っています。
    OGとしてできることは何かを考えておられて、記事という形になり発信している事に感謝します。私もこの記事を受け止め、自分のできる事を探します。

    • コメントありがとうございます。私も同じ気持ちです。
      彼はいつも母親に「お弁当おいしかった」と笑顔で言っていたそうです。この事件の前日も、です。私はそれを聞いたとき、とてつもない怒りを感じました。建前や言い訳を使って、簡単に他人を傷つける人間は決して許してはならないと思います。

      また、”報道を見て、ようやく自分が受けてきた体罰が愛情ではなかったことを知りました。”この言葉、すごくよくわかります。体罰を受けていると「あれ?もしかして本当に自分が悪いのかな?」って錯覚してしまいがちですからね。

      現在は脱体罰にむけて研究を行っているということで、すごく興味深いです。陰ながら応援させていただきいですが、どのような研究を行っておられるのでしょうか?
      よろしければお聞かせください。

  • 記事拝見させていただきました。
    現在子供が桜宮高校に通っており、先生の指導に疑問を持っていたところにこの記事を見ました。
    小さな謝ってすむようなことも大袈裟に先生間で騒ぎ立て、あたかも犯罪者のような詰問をされ…
    してないこともしたと言わざるえないような、冤罪ってこうやって生まれるんだというのを目の当たりにし、親として子供をどう守ってやるかを思案しているところです。
    幸い親に話してくれる子なので万が一はおきないとは思いますが、相当追い詰められてはいます。
    あの事件から数年たち学校も変わっただろうと受験させたのが間違いだったと今は思います。

    • こんにちは、お返事が遅くなり申し訳ありません。
      お気持ち非常にわかります。でも一つ思ったことがあります。
      それは「このままだと、相手の思うつぼになってしまわないか?」というところです。

      どういうことかというと、私はよく考えるのですが「嫌がらせをしてくる」人間がいたとして、それを「嫌がってしまう」とその「嫌な奴」の思うつぼだと思うんです。

      現在の先生たちが、生徒を追い詰めることを意識してるかしていないかは別として、彼らの心ない言葉や態度によって、あなたのお子様の3年間が「無駄」とか「間違い」と決めつけてしまっては、それは心ない人間の思うつぼではないでしょうか。

      「受験したのが間違いだったな・・」としゅんとした生徒を見て、「よしよし、反省してるな、いい指導をしたな、俺」なんて自惚れてる可能性だってあるんですよ。
      それって悔しくないですか?

      だとしたら、一番賢い仕返しの方法として「気に留めない」「むしろ利用する」のがいいのではと思います。私自身皮肉にもこの高校で培った精神力(自我を強く持ち屈しない力)は社会に出ても大きな強みになっていますし、トレーニング施設や一部の先生に関しては大学レベルの研究をすることも可能です。

      たとえどれだけ騒ぎ立てていても、気にすることはありません。
      お子様の大事な人生、そんなくだらない奴らの思い通りになる必要はありません。
      利用するだけ利用しましょう。

      なお、私はこんな性格でしたから、在校当時は素直に言うことは聞かず、「伝統」という名の空気の中では、まさに犯罪者、頭のおかしい人間と言われていました(教師にもです)、あまりにもそう言われ続けたので、「俺って変なのかな?」と思う時期もありました。でも実際社会に出たら、変だったのは学校でした。

      また何かあれば教えてください。
      よろしくお願いします。

  • はじめまして。
    私は桜宮高校と全く関係ない者ですが、知り合いの子どもさんが、事件後に桜宮高校に入学しました。

    私は報道でしか情報はわかりませんでしたが、知り合いに「顔を隠していたとはいえ、生徒たちにマスコミの前で記者会見をさせた(子どもたちがしたいと言ったとしても止めなかった)ような学校は大丈夫か?」と尋ねると、
    「子どもの部活では体罰はない」「実際子どもはとても楽しく通っている」
    「報道されていることはウソばかり」
    「体罰した先生は一部で、他の先生も良い人たちだ」
    などと返ってきました。
    そこで私が「それは洗脳されているのでは?」と言うと、
    「あなたに『洗脳』だなんて言われると思わなかった」と幻滅されました。
    私は、事件が起こった原因や現状から目をそらして、自分たちの子や受験しようとしている人のことしか考えていないように感じたので、「亡くなったお子さんとご家族が一番辛いはずなのに、在校生や保護者、これから入ろうと頑張っている子のことばかり考えて、都合よく解釈して身内でかばいあっているだけだ」と言いました。
    すると、「あなたが関係ない学校のことで意見し合って、あなたとの関係を壊したくない」と言われ、その場は終わりました。

    スポーツをしている子にとって桜宮高校は特別で、親子共々、入学することが憧れなのかもしれません。
    だからそれだけ仲間意識が高いのでは?と感じました。
    でもそれは、自分勝手ではないですか?それこそスポーツマンシップから外れていると思います。
    そのような環境で育った人間が、体育教師や指導者になるのですか?
    怖くて仕方がありません。

    桜宮高校の卒業生、在校生、その保護者たちが悪人だとは思っていません。ただ「洗脳」されていませんか?そこが知りたいですし、もしそうなのであれば本人たちに気づいて欲しいです。

  • また、大阪で体罰のニュースが出てしまいましたね。非常に残念です。

    あの時の教訓は何も活かされてないんでしょうか。

    教育委員会や教師が腐ってしまっているのならば、せめて親子の関係だけでも良くならないかと願います。

    子供は親には「いじめられている」「体罰を受けている」なんてきっと言えないですよね。

    でもそこだけでも変わってほしいと思います。

    親には心配かけたっていいじゃん。だって親は子供の心配するものなんだよ。

    追伸 ちなみに阿倍野の件では保護者からの相談を受けて発覚したとのことでしたので少し救われました。

    • 「教育委員会や教師が腐ってしまっているのならば、せめて親子の関係だけでも良くならないかと願います。」

      この言葉、仰る通りだと思います。また、
      「親には心配かけたっていいじゃん。だって親は子供の心配するものなんだよ。」
      これは本当に優しい言葉ですね。もし自分に子供ができたら、同じように声をかけたいと思います。ただ、もし付け加えさせてはいただけるなら、私の経験上、このような言葉を「悲しそう」もしくは「怒った」顔をで、親は言わないよう気をつけないといけない。と思います。

      心配かけてもいいとはいえ、やっぱり悲しいんでしょ?嫌な気持ちになるんでしょ?と思うと、内に閉ざしてしまう優しい子どももいると思うので。。。

      少し前に戻りますが、阿倍野のけん、保護者からの発覚は、私も同じように安堵いたしました。親子や、学校外の人間(いわば別の世界の人間 )との関わり方、というのも非常に大事ですね。

  • はじめまして。知人からこの記事を教えていただき読みました。まるで我が家のことを書いているのかと思うような内容でした。暴力暴言パワハラありきの部活にいた息子は、退部を申し出ても「おまえそんなの逃げてるだけだろう」とすげなく却下され辞めるにやめられず、耐えられずサボるようになったことから呼び出しを受け「明日は顔面が腫れあがっていると思いますが気にしないでください」と友達にメールしたものの結局呼び出しに応じることができずに自殺しました。当時の保護者たちの体罰容認の声(我が家にやってきて口々に言うのは、殴られて子どもは心が鍛えられる。耐えられなかった恭平君の心の弱さの問題だから野球部に迷惑をかけるな、などなど)に、顧問だけの問題ではなく、勝利至上主義の空気が何より問題だと気づきました。
    我が子が自殺で亡くなってから、今さらですが、せめてこれ以上の犠牲者がでないように活動しています。でも大人の体罰容認の信念って、変わらないんですよね。自分もそれに耐えて強くなったという体験があるから。なので大人の意識を変えるより、子ども達に「自分が殴られることを許してはいけない。手をあげる指導者はいくら良い指導者でもルール違反をしているのだ。試合なら失格退場というべきことをしているのだ」という気持ちを持ってもらうことの方が先なのかな、と思うようになりました。当時の部活の状況を知る方が内部のことを語ってくださるのは本当にありがたいことです。これからも語ってください。これ以上の指導者の暴力を許さない社会にするために。

    • コメントありがとうございます。
      殴ることが容認される社会、おかしいと思います。
      ボクシングでの殴り殴られとは違い、一方的に殴られる、これはまさに「精神の殺人」です。

      ”子ども達に「自分が殴られることを許してはいけない。手をあげる指導者はいくら良い指導者でもルール違反をしているのだ。試合なら失格退場というべきことをしているのだ」”
      これはまさにおっしゃる通りだと思いました。

      また、個人的にはこのような議論の際に「非行少年への指導としての体罰の有無」がテーマになりがちですが、
      山田さんのおっしゃる通り問題は勝利至上主義の空気が生む「まじめな生徒への成長のため体罰が必要かどうか」を議論すべきだと考えます。そうすれば、以下に体罰がおかしなものかが皆わかると思うのです。

      • 殴られて子どもは心が鍛えらる
        部に迷惑をかけるな
        という保護者はおおむね母親では
        ないでしょうかね

        そういう経験をしたことが無い人の発言は「洗脳」と言われて当たり前です

        おそらく部活したこともない人の「妄想」でしょう

        自分は小学校の野球部で練習中にエラーするとバットで頭をコツンとされました、でも、どうしたらエラーしないのかは教えてもらえませんでした。
        好きな先生でしたが「野球の指導ができないんだな」とあとで思いました

        また、大好きな中学担任の教師が一度だけ殴ったことがあります。クラスの男女10数人。
        給食の時間に教室に戻ってない、とか簡単な約束を守ってなかったから。
        何故ビンタなのか理解はできませんでした。それは痛かった。
        しかし申し訳ないとも反省できず、心にも響きませんでした。何故ビンタ?というモヤモヤ疑念だけです

        その中学の野球部では毎日のように居残りさせられ先輩のイビリがありました。暴力はなかったがやはり何故という気持ちだけ。

        こんな経験があれば擁護論に賛成の手をあげることはできないです

        ましてや野球やバスケのことを知らない親ですよね。

        1ミリズレれば結果は出ない競技
        本当に繊細だと思います
        プレーヤーの頭や身体に疑念や狂いがあると結果は出せない
        指導者がそれを知っていれば殴るなんて意味のない悪影響なことだと判る
        プレーしたことのない指導者にありがちなことでもある気がします

        言いたいことは、そのような環境で育っても身につくことは何もない!ということ。疑念が残るだけで競技に必要な技術や判断力が付く訳でなく、ましてや心が強くなんてならない。

        そして、その顧問が凄いのではなく能力のある選手が頑張ったから結果が出ただけだということを理解すべき。

        バスケOB顧問は、それを理解できてないのでしょうね、、、

        練習はきびしく!試合は楽しく。
        ミニバスの指導者をしたときに目指したテーマです。
        スポーツの神髄だと思います

        きびしく、とは。自分で手を抜く事なく自分を追い込むこと

  • はじめまして。橋下氏に興味をもつ者が集まるブログから来させていただいております。橋下元市長の大英断がなければと思うとゾッとしてしまいました。およそ府で優勝しインターハイ等でベスト8になることが実績となり、推薦で大学等に進めることが目的化されていたのでしょうか。この如何ともし難い目的が有る限り、現役の方の燦々たる現状の報告も納得されられてしまいます。監督等を擁護する方達は、往々にして目的を達せられた人達なのでしょうね。マスコミを通してしか知り得ませんが、バスケット部の試合後の元監督の放つ往復ビンタを見る限り、そうとう年季が入っていましたね。情報のとおり日常茶飯事だったのでしょう。私には生徒が口内を切ったり歯を折る事を考えたら怖くてとてもじゃないが手は出せません。当時の桜の宮バスケット元監督や他の右え並へのクラブの監督等は、正常な常識的な判断力を持ち得なかったのでしょうか。それとも逆に生徒本人や親御さんからの期待に応えるため、敢えて手を出していたのでしょうか。判決には本人の反省を踏まえ、執行猶予が付いたらしいのですが、犯罪の動機という観点から考え、勿論暴力は絶対にダメですが、後者の期待に応えるために誤ってしまったのなら元監督を不憫と捉え、未だに援護する保護者やOBが出て来てもおかしくないような気もします。

    • コメントありがとうございます。

      「当時の桜の宮バスケット元監督や他の右え並へのクラブの監督等は、正常な常識的な判断力を持ち得なかったのでしょう」

      とありますが、おっしゃる通りだと思います。部活動の体罰や仕事での過労での事故が起こると、往々にしてその表面的な部分ばかりピックアップされがちですが、私自身最も恐ろしかったのは、暴力もそうですが、なにより「彼らの常識」を押し付けられることが最も恐ろしかったと記憶しています。

      ただし、それは集まった人間がたまたま悪人だった。。。わけではなく、仰る通り様々な原因がありました。表面的な体罰取り締まりはもちろん必要ですが、精神的に子供を追い詰めるような指導現場の改善こそ、最も根本的に必要なのでは、と拙いながら考えております。

      • 少子高齢化で、体罰教師が高齢者になったら、昨今、老人の
        非常識さが問題になっているが、体罰教師は、逆に若者から
        体罰を受ける運命になるのではないか? 47歳の男性と10歳代の
        男性では、力の差が明確だからできるのだろう。
        体罰がいけないとはいわない。悪いことに対しては、往復ビンタ
        されるなどは、昔からあったが、毎日やるなど尋常じゃない。
         たかだか、高校の部活で、勝っても負けても選手はカネが貰える
        事はなく、大学推薦が得られる程度でしょう。体罰も限度があるし
        手を上げなくても、他の罰(罰走・居残り練習等々)あるのではないか?
         

  • はじめまして。個人的に興味があることなので、お訊きしたいのですが。御自身はかなり過酷な桜宮バスケ部での活動を最後(引退する)までやり通したのでしょうが、正直、例えば欧米諸国であるようなボトムアップ理論とかプレイヤーズファーストという精神の下で行われるスポーツ指導を受けることができたら良かったのにというようことを考えることはあるでしょうか。この事件をきっかけに日本全国の学校部活動のあり方について様々な議論が沸き起こってる中で日本のスポーツ指導と比較して、欧米諸国ではこういうものであるという風に紹介されているものなので。

    • コメントありがとうございます。
      「例えば欧米諸国であるようなボトムアップ理論とかプレイヤーズファーストという精神の下で行われるスポーツ指導を受けることができたら良かったのに、というようことを考えることはあるでしょうか」

      とのことですね。私自身桜宮の代表でもなんでもなく、非常に個人的な見解ですが、お答えしますと

      入学後「もっと自由にやりたかったな」と思うことはあまりなく、というのも私(おそらく他の多くの生徒も)はその高校に入学を決めた理由に、「他校の自由すぎる(いわゆるプレイヤーファースト)部活ではなく、厳しい環境(いわばトップダウン)で努力して、勝利を勝ち取る」ということに憧れていた部分があったのです。(桜宮はそういったブランディングがうまくされていたので)

      ただ、中学卒業時にこのように考えた背景としては、現実的な問題として、自由すぎる部活動だと、熱心に努力できる仲間が集まりにくい、といったことを、肌で感じていたからだと思います。

      なので、仮定ですが、もしプレイヤーファーストで指導をしてくれて、かつ自分と同じ部活動感(私の場合は熱心に取り組む)の生徒が集まるような環境があれば、間違いなく飛びついていたと思います。

      また、回答ではないですが、私自身欧米諸国のスポーツ感を、そのまま日本に輸入することは難しいとは理解していますが、この記事を通して知り合った研究者の方に、日本の部活動のトップダウン指導になりがちな背景として、トーナメント戦の弊害(一回負けたら終わり=レギュラーの生徒にどうしても目がいき、楽しむ心をなくす)をあげておられました。

      アメリカでは予選からリーグ戦であり、ノックアウト方式のトーナメントなんてそうそうないそうです。なるほど、と思いまして、そう言った部分だけなら、日本でも実現可能性は高そうであり、そういった小さな部分から変えていくことも重要なのでは、と最近考えています。

      ぜひまた松岡様のお考えもお聞かせください。

  • たかだか、高校の部活で、勝つ負けるなんての結果論です。
    世で働いて、どれだけ稼ぐか、社会貢献をするのか、の方が
    一番重要です。体育教師は、日体大出て、教員でバスケばかり
    高校生に教えていたから、厳しい労働だとかやったことがなく
    社会常識が身につかなかっただけだと思います。
    会社・職場でこんなことしたら、ほんとに傷害罪だよ。
     北朝鮮や旧イラクでは試合に負けたら炭鉱送りだ、むち打ちの刑だとかあるが、民主主義の資本主義の日本で、学生スポーツはいまだ軍国主義や独裁恐怖政治の国家と似たようなことをしている。
     そのような国家をこれら教師は崇拝しているとしか思えない。

     教員もどこか一般企業で数年働いてから、教員になったら
    どうだ。 

  • 始めまして
    こんなに時間が経ってからのコメントで読んでいただけるか分からないのですが書いています
    この事件を知ったとき悔しさと切なさが止まらなかったのを覚えています
    まさに僕も同じようにキャプテンをやっていて同じように殴られ役怒られ役をやらされていたからです
    同じように辞めるなんて辞めてからの日々のが怖くて言い出せなかったです良くも悪くもやはり洗脳されていたのかもしれませんがあの部活のあの日々が自分の世界の全てだと思っていましたから

    あの事件の後の夏に一度お花をもって高校の方に伺わせて戴きました
    自分に何か出来るとしたら花を手向けるくらいしか考えられず
    新しく監督になった方に花と手紙を書いて渡しました

    未だに忘れられません
    いつかこの子に直接花を手向けられる日がくればと思うところです

    • コメントありがとうございます。
      「良くも悪くもやはり洗脳されていた」
      この言葉から見る限り、おそらく非常に似た環境におられたのだと感じました。

      でも、しんさんの痛みを知っているからこその優しさは、すでに巡り巡って多くに人に希望を与えていらっしゃるのではないでしょうか。

  • 僕は桜宮バスケOBです。君より5年先輩です。君の先生への気持ちわかります。しかし僕は今でもあの自殺は体罰が原因ではないと思ってます。その子の同期の子と2、3人の親とも話したことあります。自殺した子は早稲田大学進学にこだわりキャプテンになったものの新チームに才能豊かな子が入部するなり試合にも出れず、それでもキャプテンにしがみついている限り大学がついてくると親子で信じていたのです。お通夜に先生が行くとその子の兄は先生の首根っこをつかみ罵倒、お前が死ねと罵りました。先生はその足で車に飛び込みそうになりましたが周りに止められました。
    僕にそれを話してくれた方いわく自殺した生徒の母親が追い詰めたことが原因だと言ってました。

    • はじめまして
      あなたの意見としては、体罰が原因ではなく、母親が原因であった。そう考えているということですね。

      また根拠として、同期の子とその親御さんのご意見を参考にされたとのことですね。(私はそのようなことは一切聞いたことはありませんが)

      では、5年先輩であるということで、あえて進言させていただきます。まず被害者への中傷にもあたるあなたの発言は非常に不愉快です。人づてに聞いた話、それも同期の子の親御さんであれば、その方々が真実を曲げている可能性は考えたのでしょうか?確実に真でも偽でもない情報を鵜呑みにして、不用意に傷ついた方々に追い打ちをかけるような発言はするな。あなたのような発言によって、世間では多くの方々が実際に傷ついていることを認識してください。

      以上
      宜しくお願い致します。

  • 初めまして。私は他県出身で桜宮とも何度か練習試合をさせてもらい、全国常連校だったのでもちろん体罰を受けて来た者です。そして今は幼い頃からの夢であった体育教師をしています。
    あの事件によって、救われた人もいますが、違う視点で苦しんでいる人もいます。
    各都道府県や政令指定都市の教育委員会は、体罰に加えて、人格否定、人権侵害も学校教育法11条になぞらえて、「手厳しく」取り締まるようになりました。少しの生徒の苦しみも拾うように、ガラッとシステムが変わり、生徒に主体性を持たせ、生徒が過ごしやすい学校づくり、スポーツで言えばプレイヤーズファーストの考え方に完全に切り替わりました。
    そのため現場では、移動教室に遅れた生徒を「遅いぞ」と教員が注意しただけで、「みんなの目の前で娘の足が遅いと人格否定された」と保護者に詰め寄られ、「人格否定とは違うと感じるが、文句が出ている、理解させられていない時点であなたのやり方が間違っているという事です」と、管理職に注意されるような、一言の注意も簡単にできなくなるような事態に陥っています。

    生徒が過ごしやすい学校とは、教員が過ごしにくい学校であると、感じます。
    本当に、桜宮高校の事件で、全てが180度変わりました。それは生徒だけでなく、体罰をした事が無い、一般教員も同じとゆう事です。
    生活指導と人権はバランスを保たなければ教育界は破綻しますが、今は逆に人権が強すぎて、のちの生徒達の人生に対しても、教育界に対しても、非常に不安です。
    同じことを感じている教員もいると思います。
    どうか、それぞれのやり方や考え方を否定するのではなく、全てが上手く回るような解釈、視点で誰もが教育に関心を持ってほしいと、心から願っています。
    長文で本件に関係ない話しで、申し訳ありませんでした。

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